デジタル署名について

デジタル署名(電子署名)は公開鍵暗号を基にして発展したもので、紙文書における印やサインの役割に相当します。インターネットの普及に伴い、デジタル署名は、電子商取引や電子申請・届出などに幅広く使われており、その重要性は増々高まっています。デジタル署名の最も重要な役割が、第三者によって署名の偽造や改ざんが出来ないということです。

デジタル署名の作成方法を簡単に説明します。まず最初に、採用する暗号アルゴリズムに従って秘密鍵と公開鍵を作成します。次に、一方向性ハッシュ関数※を用いて署名したい文書Aのハッシュ値を求め、それを秘密鍵で暗号化します。これをデジタル署名といいます。そして、文書Aにこのデジタル署名を添付します。これでデジタル署名付きの文書の出来上がりです。
文書Aの真正性を調べるときは、文書Aに添付されているデジタル署名を公開鍵で復号したものと、文書Aのハッシュ値とを比較し、一致すれば文書Aに不正はないと判断し、一致しなければ文書Aに不正があるとします。

デジタル署名のアルゴリズムとしては、RSA署名、DSA署名、Schnorr署名、楕円DSA署名、楕円Schnorr署名などが知られています。なお、DSQRコードは楕円DSA署名を用いています。

※一方向性ハッシュ関数とは、任意の長さのメッセージを固定長の文字列に変換する関数をいいます。また、ハッシュ値とは、ハッシュ関数の値(文字列)をいいます。

開発内容

DSQRコード研究開発

  • DSQRコード研究
  • 多機能型DSQRコード開発

ECサイトにおけるセキュアなシステム開発

  • DSQRコードを利用したWebサイトの相互認証システム開発
  • コンサルティング

デジタル署名技術の研究開発

  • パスワード内包のデジタル署名の研究
  • 符号理論を用いた画像認証技術の開発