代表者より

ＱＲコードは（株）デンソーウェーブが開発した２次元コードの一種で、2000年にISOの国際規格に制定されています。最近は、高性能のＱＲコードリーダが広く行き渡り、その用途も、URL情報の取得に留まらず、モバイル決済などにも使われ始めています。しかし、ＱＲコードに不正な情報を埋め込むことによって、悪意あるウェブサイトへ誘導したり、個人情報を盗み読みしたりすることが可能であるため、その対策が急がれています。
　弊社の開発したデジタル署名型ＱＲコード（ＤＳＱＲコード、特許登録済(2017年)）は、スマートフォンなどの端末機器において、ネットワークを介することなくＱＲコードの不正を即座に検知する機能とＱＲコード利用者の本人確認が可能な機能を有しています。
ＤＳＱＲコードを使うことによって、例えば、eコマースにおける商品の安全な受発注や、暗証番号・生体情報などの個人情報を利用した手軽で安全性の高いモバイル決済などが実現できます。

TSECコードもDSQRコードと同様の機能を有しています。TSECコードをNFCタグに応用することでセキュアな電子タグを簡単に作成することができます。TSECコード化されたNFCタグをスマートフォンで読み取ると、ネットワークを介することなくタグの真正性が検証され、続いてパスワードによる個人認証を行います。このパスワードはタグに間接的に格納されているため解読される可能性は極めて低いと言えます。このTSECコードは安価なNFCタグにも適用可能で、しかもネットワークを必要としないため、低コストでセキュアなシステムが構築できます。（特許登録済(2016年)）