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ファイル複製と非ファイル複製

デジタルデータの複製は容易で、画像の複製について言えば、画像ファイル自体の電子的な複製(画像ファイルのコピー)、或いはカメラ撮影やスクリーンショットによる複製はよく知られています。ここでは、前者をファイル複製、後者を非ファイル複製と呼び区別します。当然、ファイル複製の画像は元画像と完全に同じデータになります。非ファイル複製も元画像と見た目の区別は殆どできません。ここで問題になるのが、非ファイル複製画像の取り扱いです。元画像の所有者の許諾なく不正に利用されるケースがあるためです。

ガロアQRについて

QRコードなどの2次元コード(DSQRコードパスワードQRを含む)の課題は、非ファイル複製によって複製された2次元コードと元の2次元コードとの識別が困難なことにあります。印刷された2次元コードであれば印刷技術を使って識別はある程度可能ですが、デジタルの場合は非ファイル複製の検知には元データとの照合しかありませんでした。
ここで紹介するQRコードベースのガロアQRはこの課題を解決した初めてのケースになります。
ガロアQRには、mRS署名が使われていて、ガロアQR専用のリーダで読み取ります。 たとえば、ガロアQRのカメラ撮影による複製(非ファイル複製)は、それをガロアQR専用リーダで読めば"FALSE"と判定されます。これまでの汎用QRコードリーダであれば、正しく読み取れるため非ファイル複製であることに気が付きません。
ガロアQRは、QRコード(DSQRコード、パスワードQRを含む)にmRS署名したものです。
非ファイル複製の検知についてまとめると、次の表になります。


上記の表において、QRコード複製及びガロアQR複製は、どちらも非ファイル複製を意味します。 また、"OK"は非ファイル複製の検知ができないため正常に読み取ることを表しています。 このように、非ファイル複製の検知を可能にするのは、ガロアQRとその専用コードリーダの組み合わせだけになります。

ガロアQRの例

ここでは、ガロアQRとその非ファイル複製をガロアQR専用リーダで読み込んだ例を示します。

(a) ガロアQR

   

(b) ガロアQR複製

 

(c) ガロアQR 判定結果

(d) ガロアQR複製 判定結果

 

図(a)と図(b)は、それぞれガロアQRと、ガロアQRの非ファイル複製です。この2つは、画像として同じなので、汎用QRコードリーダで読むと同じメッセージが表示されます。しかし、ガロアQRの専用リーダで読むと、図(c)、(d)のような判定結果になります。 図(c)の ID、・・・、Date はmRS署名に含まれているデータです。これは、ガロアQRのメッセージ(汎用QRコードリーダで読み取れるメッセージ)とは異なります。


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