メッセージ画像

ステガノグラフィは、画像や音声データの中にメッセージを秘匿に埋め込む技術ですが、最近ではデジタルデータの改ざんを防止する技術としても期待されています[1]。 ここで紹介しますメッセージ画像は、単にメッセージの埋め込まれた画像ではなく、画像と埋め込まれたメッセージの原本性を保証する機能も有しています。
メッセージ画像は、メッセージの埋め込まれたガロア画像でもあり、次のような性質をもっています。
１．画像に埋め込めるメッセージは、テキスト、画像、音声などです。
２．メッセージ画像は、mRS署名されています。
３．メッセージ画像の偽造や改ざんはできません。
４．メッセージ画像は、非ファイル複製を検知できます。

このようにメッセージ画像は、画像とメッセージの原本性を保証すると共に、非ファイル複製でないことも証明できますので、著作権保護などに有効です。

[1]ステガノグラフィ技術の応用

メッセージ画像の例

次のメッセージ画像は、YouTubeの「埋め込みコード」とMusic Videoのタイトルを埋め込み、mRS署名したものです。

メッセージ画像

このメッセージ画像を画像検証WebサイトImage Verification にアップロードした結果が下図になります。

上記のようにメッセージ画像を検証した結果はTRUEなので、画像とメッセージの原本性が証明されたことになります。

メッセージ画像のダウンロード

次の１．よりメッセージ画像のサンプルをダウンロードできます。また、メッセージ画像を２．にアップロードするとメッセージを見ることができます。
1. メッセージ画像のダウンロード
2. 画像検証サイト: Image Verification

なお、メッセージ画像は、LINEで転送するとそのサイズが変更されるため真正でなくなります。この場合、メッセージを見ることはできません。メール添付による送信は問題ありません。